社内SEが悩み考えること

業務系システムがビジネスにより役立つように

SAPの得意な事/苦手な事

前回の続きとして、SAPの特徴をまとめ、そこから生じるメリットとデメリットを話そうと思います。

SAPを一言で言えば、大量のテーブルが複雑に絡み合ったモンスターシステム、と思います。
「そりゃリレーショナルデータベースなんだから、大量のテーブル(二次元のデータリスト)で構成されているに決まってんだろ」と言われたらその通りですが…

コレを業務プロセスと表裏一体かつ数珠つなぎにデータを更新させる所に、この高額システムが他国/他業種で使われる万能性やウリがあると思うのです。
『業務とシステムが表裏一体』というのがミソで、これにより『企業データを体系的かつリアルタイムに漏れなく保持する』というSAPの最大の特長が実現されます。つまり、会社をデータで定量的につかみたい人たちには、非常に有益なワケです。一方で、『データを数珠つなぎして全体をつかむ』為にデータ入力時の負担が大きくなります。これによって、「データの源流は大変だが、川下の人たちは助かるよ」ということになります。
川下の経営陣や経理や監査や係数管理部門にメリットがあればまだイイのですが、問題は川下の経営陣がシステムを見てなかったり、レポートを使いこなせてなかったりというジレンマがあることで…この辺はまた改めて書きます。

◼️まとめ
SAPというモンスター級のデータベースにより、
経理や監査はメリットがある。
②データ入力者は負担あり。
③経営陣にもメリットありのハズだが、何故か享受していない。